東京都福生市では『広報ふっさ』2007年10月1日号から、文字情報をデジタル信号に変えることで、視覚障害者などが音声でその情報を知ることができる「音声コード(SPコード)」を紙面に挿入しています。SPコードを専用の「活字文書読み上げ装置」で読み取ると、掲載情報を音声で聞くことができます。
SPコードが挿入されるのは月2回発行のうち1日号で、1面に掲載される市長の随想「きんもくせい」をSPコード化しています。今回は試行的な導入で、市では今後、さまざまな記事をコード化していく予定です。
「広報ふっさ」2007年10月1日号 | 音声コード部分の拡大 |
一方、鳥取県北栄町では、広報紙『広報北栄』2007年10月号から、表紙を除く全ページにSPコードを挿入しています。北栄町では併せて、読み上げ装置を役場庁舎や関係施設などに設置しました。
SPコードは現在、国や自治体、企業などが発行する文書やパンフレットなどに採用されており、視覚障害者だけでなく、視力が低下した高齢者などにも有効なことから、一般市民向けの印刷物にも導入されています。自治体では、島根県安来市が広報紙の全ページにSPコードを挿入しているほか、希望者に応じて納税通知書や水道料金の明細書などに採用している団体もあります。
「広報北栄」2007年10月号(10ページ) | 音声コード部分の拡大 |