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自然な発音に近い長音表記へ/マイクロソフト(2008年8月7日)

「プリンタ」から「プリンター」、「スキャナ」から「スキャナー」へ――コンピューターソフト最大手のマイクロソフト株式会社はこのほど、同社製品やサービスにおいて、外来語カタカナ用語末尾の長音表記ルールについて、国語審議会の報告を基に告示された1991年の内閣告示第二号をベースにした表記に順次移行していくと発表しました。これに対して産業界や学界などから賛同の声が上がっており、今後は長音符号が付いた、より自然な発音に近い表記が一般的になりそうです。

アクセシビリティ向上にも有効

文化庁「国語表記の基準・外来語の表記」では、「英語の語末の『-er』『-or』『-ar』などに当たるものは、原則としてア列の長音とし、長音符号『ー』を用いて書き表す。ただし、慣用に応じて『ー』を省くことができる。」とされています。すでに新聞や放送では、長音符号を用いた表記が採用されています。

マイクロソフトではこれまで、長音符号を省いた表記ルールを採用していました。しかし、コンピューターの普及が進み、末尾の長音を省略する傾向の強い一部業界の表記に対して違和感を覚える一般ユーザーが増えてきたことや、ハードやソフト上の制約が解消されてきたこと、アクセシビリティの観点でも自然な表記・発音が求められていることなどから、表記ルールの移行を表明したものです。

主な用語の変更例は次のとおりです。

・エクスプローラ→エクスプローラー(explorer)

・ドライバ→ドライバー(driver)

・フォルダ→フォルダー(folder)

・ブラウザ→ブラウザー(browser)

同社の動きに対し、IT関連企業や団体、学界から、賛意を表す声が相次いでいます。「(当社)商品との表記の違いも少なくなり、お客様にとってより使いやすい商品を提供することが可能になる」「IT分野の用語表記の標準化に向けた一歩として歓迎」「ITの世界を一般の社会に近づける今回の決定を評価」など。今後は、関連業界だけでなく、ビジネス文書や行政文書でも、長音符号を用いた書き方や呼び方が主流になっていくと思われます。

※関連サイト

マイクロソフト日本語スタイルガイド

文化庁 国語表記の基準 外来語の表記

 

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