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広報Q&A DTPについて知りたい

DTPを導入して広報紙をつくる自治体が増えているようですが、そのメリット・デメリットを教えてください。

DTPとは「Desktop Publishing」の略で、コンピューターによる編集・印刷システムのこと。ここ数年、自治体の広報セクションでもDTPを導入するところがかなり増えてきました。メリット、デメリットは次のようなことが挙げられます。

 

メリット

  1. 作業工程が短縮できる
    従来のようにレイアウト用紙に指定した原稿素材を印刷所に渡すと、初校が出るまで数日間かかります。初校の校正から再校が出るまでも同様です。しかし、DTPの場合は、一連の作業をすべて自分でモニター上でできるため、作業工程が短くできるのです。
  2. 修正などが容易にできる
    文章の直しや写真の大きさ変更、レイアウト修正などが、モニターで確認しながらできます。
  3. コストが削減できる
    従来の編集・印刷工程で必要だった写植代、版下代などが不要になるため、印刷コストが削減できます。
  4. 一度フォーマットを決めれば作業が容易に
    作成したレイアウトのフォーマットは、保存・流用が可能なため、二度目からの編集作業が簡単になります。
  5. データの二次利用ができる
    作成したレイアウトのフォーマットは、保存・流用が可能なため、二度目からの編集作業が簡単になります。

 

デメリット

  1. 操作をマスターするのに時間がかかる
    パソコンの基本操作やDTPソフトの操作を習熟するには、どうしてもある程度の時間が必要です。そのため、導入直後や担当者の異動時は、メリットで挙げた1~2の効果を期待することが難しくなります。
  2. 電子的トラブルが発生する
    DTPの作業はパソコンで行うものなので、電子的なトラブルは避けて通れません。入力したデータが消えてしまったり締め切り直前にパソコン本体が故障してしまったり。こんなパニックや悲劇に泣かされることもあるかもしれません。
  3. ソフトのバージョンアップにコストがかかる
    DTP関連のソフトは、次々に新しく改良されます。これに毎回対応していくと、それなりのお金がかかってしまいます。
  4. 文字を入力する作業が増える
    DTPの場合、手書きの原稿は、すべてワープロかパソコンに入力しなければなりません。依頼原稿などで手書きのものが多いときは、その分、入力に要する時間と作業がかかることになります。

以上を見てもお分かりのように、メリット・デメリットは背中合わせなっている部分が多いことも確かです。しかし、DTPの導入により、広報紙製作にかかる予算が削減でき、残業も少なくなったという自治体はいくつもあります。

ただ、すべての自治体にDTPが必要であるということではありません。広報紙の発行部数、ページ数、自治体の規模、担当職員数、印刷所との連携などから、DTPを導入する必要のない場合もあるでしょう。「DTP化の波に乗り遅れないために」とか、「隣の町が導入したから」という理由でDTPを導入するのは考えものです。DTPを導入する目的は、あくまで「思いどおりのレイアウトにする」「時間や経費を削減する」などでなければなりません。

 

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