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キカンシネット

書店では入手できない公的機関の機関誌・紙や広報紙を紹介

『キカンシネット』(第一資料印刷株式会社)
印刷物の良さを再認識してほしい

ある団体や組織が、その主義・主張や活動をPR(ピーアール)するために発行する新聞、または雑誌のことを「機関誌・紙」という。特定分野にテーマを絞った専門的な刊行物が多いが、その分野に興味のある人にとっては貴重な情報源になる。しかし、その多くは書店に流通しておらず、存在さえも知られていないことが多い。

それら官庁や自治体、各種団体などが発行する機関誌・紙の最新号の目次を一度に閲覧できるのが、第一資料印刷が2005(平成17)年から開設しているサイト「キカンシネット」だ。

同社ではこれまで、数多くの機関誌・紙の印刷を手掛けてきた。同社のウェブディレクター・山口修治郎さんは、サイト開設までの経緯をこう振り返る。
「公的団体の多くの刊行物が、近年、市町村合併や会員数の減少、予算の削減など様々な理由から、発行回数や部数を減らしていきました。当初、印刷会社としてはどうすることもできなかったのですが、当社が創立50周年を迎えるに当たり、『何かお客さまの役に立てることはないだろうか』『紙に印刷する刊行物の良さを再認識してもらうことはできないだろうか』と考えました。

官庁や自治体、各種団体などの定期刊行物は、『読んで役に立つ』内容の刊行物ばかりです。それらを多くの人に知ってもらい、発行部数の増加に役立ててもらおうと、『キカンシネット』を開設しました」(山口さん)

 

刊行物を無料で宣伝できるメリット

『キカンシネット』では、官庁や自治体、公益法人など公共の機関が発行する機関誌・紙の紹介文、表紙、そして、最新号と過去の目次を紹介している。トップページから、機関誌・紙名や表紙画像をクリックして最新号の目次を閲覧できるほか、検索機能を使い、キーワードで目的の機関誌・紙や目次を探すこともできる。 2005年2月現在、127誌の機関誌・紙、広報誌を掲載している。

「『キカンシネット』にアクセスされる方は、Yahoo!(ヤフー)やgoogle(グーグル)といった検索サイトから訪れる方が多く、目次に含まれているキーワードや著者の名前などで検索されているようです。このサイトで目次を見て、もっと詳しく知りたくなったら、発行者のウェブサイトに移動して、直接問い合わせをされているようです」(山口さん)

掲載料は無料で、初回に掲載申し込みをした後は、最新号の発行ごとに発行の旨を「キカンシネット」に連絡すれば、掲載作業はすべて『キカンシネット』側で行ってくれる。掲載条件は、(1)非営利組織であること、(2)定期刊行物を発行していること、など。

「機関誌の発行者にとって一番の魅力は、自分たちが発行する刊行物を無料で宣伝できることです。また、最新号の目次も、手間もかからずに更新できます」(山口さん)

 

編集者同士の情報交換も

今後は、1,000誌の掲載を目標にしているという『キカンシネット』。

「もっと使いやすい機能を付け、読者の役に立つポータルサイトにしていきたいと思っています。また、発行者同士が交流する場を提供できればおもしろいと思います。同じ業界同士で集まる機会はあるかもしれませんが、異業種の編集者が集まることは滅多にないと思います。うまく情報交換ができれば刊行物制作の参考になるのではないでしょうか」(山口さん)

同社では、機関誌・紙制作をテーマにした無料セミナーも開催しており、そうした機会の提供も、ネットワークづくりに役立っている。

 

『キカンシネット』トップページ
「キカンシネット」トップページ
各機関誌・紙の目次紹介ページ
各機関誌・紙の目次紹介ページ

(2006年3月掲載)

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