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わがまち元気

地域の「元気」を集めたウェブサイト

「わがまち元気」(内閣府経済社会総合研究所)

「わがまち元気」は、日本全国の各地域にある資産を生かし、それぞれの地域の問題に取り組む人々や事例を紹介するウェブサイト。産業や経済だけでなく、その地域で生活する消費者や生活者の視点から社会の活性化を促すことを目的に開設された。

サイトは、内閣府経済社会総合研究所が2003(平成15)年8月25日に発表した「生活者・消費者の視点による地域活力・活性化に関する調査」の結果をベースに作成されている。調査の中心は人口5万人未満の市町村。1,546の自治体の職員から回答を得た。同調査は、生活者・消費者の視点から、地域活性化を行うにはどうしたらよいかを探るための指標を得る目的で実施されたが、調査結果からは、不振が続く日本経済の中にあっても、生活者の視点から見れば、それぞれの地域は元気である、という答えが多く返ってきたという。

サイト内のコーナー「わがまちデータベース」では、「キャッチフレーズに使われる単語BEST20」や、キャッチフレーズを掲げる自治体を都道府県、人口別に検索できる機能などもあり、各地域が持つそれぞれの地域づくりへのこだわりを、データを通して知ることができる。「祭り・イベント情報」では、各地方別に、伝統的なお祭りやイベント情報を関連URLとともに掲載している。「わがまち元気情報」では、日本各地で地域おこしのための活動を行っている地域住民にスポットを当て、その取り組みを特集。単なる事例紹介ではなく、取り組みを行うに至るまでの経緯などが詳しく解説されている。

サイト上ではウェブアンケートも実施され、その結果も公表されている。地域産業や経済だけでなく、地域に根ざした生活者の意見が集まる『わがまち元気』は、各自治体の地域づくり、まちおこしのための参考資料としても有用だ。

 

インタビュー

「地域の資産を守り、膨らませるのは地域に生活する人たち自身の役目」
内閣府経済社会総合研究所 総括政策研究官 藤岡文七さん

「現在、日本経済の先行きにはようやく明るさが見えてきましたが、特に地方経済の活性化はわが国が活力を維持するための喫緊の課題とされています。2002(平成14)年に実施した「生活者・消費者の視点による地域活力・活性化に関する調査」では、非常におもしろい回答結果が得られました。確かに産業や経済の面から見れば不振はあるけれども、その地域やまちの歴史や文化、自然や気候、風景、伝統的な名物や名産品といった面から見れば、案外自分たちの街は元気である、という声が全体の6割に上る自治体から返ってきたのです。

経済や産業に寄らない、その地域独自の「元気さ」とは何かを探るため、また各地域の「元気さ」の情報を集めて広く公開するための場として『わがまち元気』を立ち上げました。『わがまち元気』は、地域活性化のためのデータベースであり、さまざまなアイデアを紹介し合う情報交換の場でもあります。

地域活性化には、地域間や外との交流を図りながら、その土地で生活する人々自らが、自分たちで地域の資産を守り、さらに膨らませていくことが不可欠です。ある日突然まちおこしの専門家がやってきて、元気のない商店街に息を吹き込んでくれるなどと思ったら間違いです。地域に根ざしたコミュニティから生まれるアイデアや意見こそが魅力を生む源です。そうした地域コミュニティ同士の交流の場として、『わがまち元気』が互いに地域の魅力を創造できるコミュニティづくりに活用されればと思います」

 

トップページ
わがまちの自慢やキャッチフレーズ、地域づくりへのこだわりなどをデータベースにした「わが故郷、あの街は今」「祭り・イベント情報」「ネットアンケート」「地域活動情報集」など、さまざまな地域の元気情報にリンクする。 わがまち元気トップページ

(2004年掲載)

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