広報ライブラリー
生成AI時代にこそ学びたい 自分で文章を書く技術
公開日 : 2026年4月9日
著者:松井謙介
発行:マイナビ出版
発行:2025年9月
価格:1,980円(税込み)
「自分で考えて書いた文章の価値」を高めるために
本書は、雑誌編集の現場で長年活躍してきた著者が、生成AI時代にこそ身に付けたい「自分で書く技術」を、実践的なテクニックを交えて解説する。
文章作成で活用されているAIだが、文章によっては、「読み手の感情を動かしたり、行動を起こさせたり」など、AIによるアウトプット以上の内容を盛り込みたいこともある。 「必要なのは『何かについて、どう感じ、どう書くか』という書き手の『思考・意見・感情』です。加えて、その思いを読み手にしっかりと伝えることで、『こう行動を起こしてほしい』という『願い』も必要。こうした文章は、まだ『全部生成AIにお任せ』というわけにはいきません」
その上で、「AIが生成しづらい文章」とは「発信者と受信者の関係の上に成り立つ文章」であり、「内容によって読み手の感情を動かしたり、行動を起こさせたりするもの」であるとし、こうした「特定の誰かに向けて書く」文章を「自分で書く」ことが「唯一無二の価値」と語る。
本書は、「文章が美しくなる7つのポイント」など4章構成。
第1章「文章を書き始める前にやるべきこと」で強調するのは、「書く前の準備」。「何を、なぜ、誰に、どのように伝えたいのか」を明確にするための「情報収集」「情報分析」「企画」「制作(文章作成)」の四つのステップをフレームワークとして示す。第4章「文章の神は細部に宿る」では、「文章校正」にも触れている。「アタリ原稿のまま印刷してしまった」などこれまで経験した編集事故を振り返りながら、ITツールを活用するにしても最後はやはり「人の目」が頼り。「プリントして読む」など、古典的だが「今なお威力を発揮する」手法を紹介する。
- 月刊誌「広報」2026年3月号掲載