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自治体広報トピックス

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「第6回全国公民館インターネット活用コンクール」で2館が金賞受賞

全国公民館連合会

公開日 : 2026年4月16日

公益社団法人 全国公民館連合会は、「第6回全国公民館インターネット活用コンクール」を開催し、その結果を公表しました。最高位の金賞には2館が選ばれました。

 

デジタルの活用でより〝開かれた公民館〞へ

同コンクールは、2006年から2014年にかけて「全国公民館ホームページコンクール」として開催。その後、SNSをはじめとする多様な情報発信ツールの普及や、インターネット環境の進展を背景に、公民館の情報発信のあり方も大きく変化してきました。これらを踏まえ、2016年度から名称と内容を「全国公民館インターネット活用コンクール」へと刷新。単なるホームページの活用にとどまらず、インターネットを通じた創意工夫や地域とのつながりなどを評価する取り組みとして発展し、2025年度で6回目を迎えました。

 

第6回コンクールでは、応募のあった32館の中から、審査委員会による審査を経て、金賞2館、銀賞5館、特別賞4館、奨励賞6館が選出されました。

 

審査委員会による全体講評では、多くの公民館が「認知度不足」や「利用者の高齢化」「情報が届きにくい構造」「参加のしづらさ」といった共通課題に直面する中で、「デジタル活用を通じて『見える化』『情報が伝わる』『参加しやすい』仕組みづくりに本格的に取り組んでいる姿が浮かび上がってきた」と評価。各館では、「インスタグラムやLINE、ウェブサイトなどを戦略的に使い分け、視覚的な魅力発信や24時間可能な申し込み、学習動画のアーカイブ化などによって、新規層や働く世代、来館が困難な人々との接点を広げている様子がうかがえた」と評価しました。

 

これらを踏まえ、同連合会では、「公民館のインターネット活用は単なる情報告知を超え、地域活動を支えるプラットフォームへと進化しており、デジタルの利便性と人の温かさを両立させながら、誰一人取り残さない〝開かれた公民館〞を実現しようとする流れが、今後さらに広がっていく」と期待しています。

 

ネットの活用で地域コミュニティのさらなる活性化を
【金賞】白山市加賀野コミュニティセンター(石川県)

金賞を受賞した2館のうち、「白山市加賀野コミュニティセンター」(石川県)は、「デジタルと『人の温かさ』を融合した点」が評価されました。

同センターは、デジタルツールを巧みに活用することで、地域コミュニティの「見える化」と「参加のしやすさ」を大きく前進させた先進的な事例として高く評価されています。公式LINEを単なる情報発信の手段にとどめず、事務の効率化と住民の利便性向上を同時にかなえる「活動のハブ」として位置づけ、これまで電話や来館に限られていた講座申し込みを24時間受け付け可能な仕組みに刷新しました。その結果、申し込みの約7割がLINE経由となり、仕事や子育てに忙しい世代の参加が広がりました。

 

また、Googleカレンダーと連携し、施設の空き状況をLINE上で確認できるようにしたことで、スマートフォン操作に不慣れな人にも配慮しつつ、利用者同士の調整を円滑にし、職員の問い合わせ対応の負担軽減にもつなげています。さらに、インスタグラムでは、子どもたちの活動や健康講座、地域行事の様子を写真や動画で積極的に発信し、地域への親しみや愛着を高めています。

 

これら取り組みの根底には「デジタルで人をつなぐ」という明確な意思があり、LINEでの仮予約時には感謝や気づかいの言葉を添えるなど、「事務的に終わらせない温度感のあるコミュニケーション」を大切にしています。高齢者にもICTへの心理的ハードルを下げ、対話の機会を広げてきました。

 

こうした点を踏まえ、審査委員会では、「加賀野コミュニティセンターの実践は、単なるデジタル化にとどまらず、地域のぬくもりや人のつながりを失わない活用のあり方を体現しており、住民のニーズを的確にとらえ、迅速に形にしながら人の気配を織り込むその姿は、これからの地域コミュニティ運営における『ハブ』の理想像を力強く示している」と評価しました。

 

【金賞】那覇市若狭公民館(沖縄県)

同じく金賞受賞の「那覇市若狭公民館」(沖縄県)は、第1回からの連続での最高賞受賞。同館は全国公民館報コンクールでも毎回、優秀な成績を収めており、ウェブサイトやSNSを含めたインターネットと、公民館報など紙媒体との連携や、住民を巻き込んだ広報活動などが評価されています。

 

具体的には、情報の入り口としてのウェブサイトを中心に、さまざまな活動報告を伝えるブログ、ターゲットに合わせたSNSでの発信などのほか、近年では、利用者の協力により若狭公民館情報アプリを構築するなど、さまざまなツールを駆使して、対象エリアの広さや自治会加入率の低さといった課題を克服しています。

 

また、公民館の運営業務では生成AIを積極的に活用するなど、定型業務や情報整理に費やす時間を短縮することで、市民との対話や創造性が求められる企画立案業務に注力できるなどのメリットも生まれています。

 

第6回全国公民館インターネット活用コンクール

【金賞】

白山市立加賀野コミュニティセンター(石川県)

那覇市若狭公民館(沖縄県)

【銀賞】

高崎市久留馬公民館(群馬県)

国立市公民館(東京都)

ライフパーク倉敷(岡山県)

三原市北方コミュニティセンター(広島県)

佐賀市立循誘公民館(佐賀県)

【特別賞】

狭山市立水富公民館(埼玉県)

相模原市立麻溝公民館(神奈川県)

福井市清水東公民館(福井県)

木城町自治公民館連絡協議会(宮崎県)

【奨励賞】

名取市愛島公民館(宮城県)

いわき市久之浜・大久公民館(福島県)

千葉市土気公民館(千葉県)

相模原市立星が丘公民館(神奈川県)

綾部市東八田公民館(京都府)

朝倉市秋月コミュニティセンター(福岡県)

 

月刊誌「広報」2026年4月号掲載

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