
広報ライブラリー
『非効率思考 相手の心を動かす最高の伝え方』
公開日 : 2025年9月11日
著者:黒田剛
発行:講談社
発行:2025年4月
価格:1,760円(税込み)
「非効率」だからこそうまくいくコミュニケーションの法則
著者の職業は「書籍PR」。テレビや新聞、雑誌、ウェブなどのメディアに対して、新刊や著者を取り上げてもらえるように提案するのが仕事だ。前職の書店営業担当者時代はすべて手探りで、提案も断られ続けたが、徐々に成果を上げ、この18年間で700冊以上の本を担当。600人以上の著者、300人以上の編集者と会い、PRを提案してきた。『妻のトリセツ』シリーズ、『続窓ぎわのトットちゃん』などベストセラーも生まれた。「本を作って届けることほど、非効率な作業はない」と語る著者だが、「非効率だからこそ、生産性も成果も上がる」とも。本書では、効率性やタイムパフォーマンスが求められる時代に、「『非効率なのになぜか結局いちばんうまくいく』コミュニケーションの成功法則」を披露する。
「人の心を動かすストーリーテリング術―コミュニケーション編」「目指すのは全員がハッピーになるPR―チーム作り編」「ピンチがチャンスに変わる考え方―メンタル編」など6章構成。
第1章「非効率だからうまくいく理由―考え方の基本編」では、著者にとってPRの根幹である「聞く」について解説。顧客であるメディアに対し、書籍の魅力を伝える前に「今、何に困っているか?」を徹底的に聞き、その解決策を提案するなど、相手と「アイデアのキャッチボール」を重ねることによるコミュニケーションの進め方を紹介する。
第2章「誰でも今日からできるPR―行動編」では、PRにとっての“基礎トレーニング”として「1日1PR」を紹介。「毎日欠かさず、誰かに伝えること」で「伝えるクセ」を習慣にするなど、ここでも“手間ひま”をかけたコミュニケーション手法を取り上げる。
- 月刊誌「広報」2024年8月号掲載