広報ライブラリー
1メッセージ 究極にシンプルな伝え方
公開日 : 2026年2月9日
著者:杉野幹人
発行:ダイヤモンド社
発行:2025年8月
価格:1,760 円(税込み)
「相手に伝わり」「人を動かす」ための基本スキル
著者は、企業の経営コンサルティングの現場で長年活躍し、現在は大学院で「ビジネス×日本語」の研究に携わる。新人コンサルタント時代は、プレゼンや会議において、曖昧で多弁な説明をして叱責を受け続けた。しかし、「失敗と挑戦を重ねる中で、『伝える内容を一つに絞り、一文で明確に伝える、1メッセージの技術』を磨き、戦略コンサルタントとして自立」していったという。ただ、それだけに、「1メッセージで伝えることは簡単ではない」と語る。
「伝えることをたった1つに絞って、たった一文で伝えられる分、伝えることが外れる可能性や否定される可能性を伴う。そして、もし伝わった場合でも、それで相手が動き、相手の未来を左右してしまうかもしれない」。さらに、「1メッセージで伝えるのは怖いので、保険で守られた『安全地帯』にいたい」「だから、何も伝えられず、誰も動かせず、何の未来も変えられず」という結果に…。
「このまま怖がって安全地帯にいるか。勇気を出して安全地帯を飛び出すか」――。本書は、「いろいろ言っているが、何も言っていない」伝え方を卒業し、自分の考えを1メッセージで伝えたい人たちのために、「怖がらずに安全地帯を飛び出せるように、伝え方の技術を武器として獲得」してもらうのがねらいだ。
具体的には、「焦点化」「先鋭化」「結晶化」の三つの技術を提示。このうち、“生々しい言葉を使う”結晶化では、そのコツとして、「小さな言葉を選ぶ」「数字でピンポイントに伝える」「相手の言葉を使う」の3点を挙げる。採用面接での自己紹介などの例を示しながら、「相手が具体例にイメージできるように伝える」ためのポイントを解説する。
- 月刊誌「広報」2026年1月号掲載