
広報ライブラリー
『ウォーターサーバーのキャッチコピーを100本考える方法』
公開日 : 2025年9月30日
著者:長井謙(ことばやさん)
発行:翔泳社
発行:2025年7月
価格:1,760円(税込み)
文章力もセンスもないという会社員がコピーづくりのヒントを得ていく
紹介、チラシやプレゼン資料のタイトルなど、仕事で“ちょっとしたコピー”を考えたり、作ったりすることが増えている。誰もがキャッチコピーづくりを求められる一方で、「どう書けば伝わるのか分からない」「そもそも言葉を考えるのが苦手」と嘆く人も多いのではないか。そうした人向けに書かれた本書には、読み進めるだけで“伝わる言葉の作り方”を学べる構成になっている。
他の解説本と異なる本書の特徴は、ストーリー形式で構成されていること。物語は、言葉を書くのが苦手な営業職の平凡な会社員がウォーターサーバーのキャッチコピーを考えることになり、「戸惑いながらも少しずつ、言葉と向き合い、考え、悩みながら前に進んでいく」。主人公が試行錯誤する様子をたどることで、コピーの基本や考え方が徐々に理解できるようになっている。
今や、AI がコピー自動で生成できる時代だが、著者は「AI を活用するにしても、「コピーの基本的な考え方や構造を理解しておくことが大切」と強調する。「伝えたいことがまだ整理できていなかったり、レトリックの引き出しがなかったりすると、AI に頼んでも思ったようなコピーはなかなか出てきません。しかし、コピーの“考え方”や“構造”がわかっていれば、AI の力もより引き出せるようになるはずですし、あなた自身の言葉の感度や表現力も、きっと一段と高まっていきます」(はじめに)
全20 章(CHAPTER)で、各章の終わりには、その章のポイントや“気づき”がまとめてあり、それらを読むことでさらに理解が深まるようになっている。
- 月刊誌「広報」2024年9月号掲載