広報ライブラリー
令和時代の公用文 書き方のルール<改訂版>
公開日 : 2026年1月8日
著者:小田順子
発行:学陽書房
発行:2025年11月
価格:2,640円(税込み)
公用文のルール・書き方を解説したロングセラーの最新版
本書は、2021年4月に刊行された『令和時代の公用文書き方のルール―70年ぶりの大改定』の改訂版。1952年策定「公用文作成の要領」が約70年ぶりに改定され、2021年3月の報告書を経て22年1月に「公用文作成の考え方」(建議2022)として公表された。本書はこれらを踏まえ、令和時代の公用文ともいえる新たなルールとして、公用文のあり方や書き方を豊富な文例で解説する。
初版から変更されたのは、建議2022を主な出典としていることや、2025年8月に文化審議会が答申した「改定ローマ字のつづり方」の主なルールを紹介していること。また、関心の高い「AIの利活用」に関し、AIの日本語力を育てるための言語資源のあり方や指示文(プロンプト)の書き方にも触れている。さらに、「広報」の視点から、日本広報学会が2023年に作成した広報の定義を掲載。「双方向のコミュニケーション」によって相手との関係構築や課題解決を図る広報の役割を改めて紹介し、そのためにもルールを踏まえた「伝わる文章」が大切であることを述べている。
第2章「表記の原則」以降では、広報文としてのふさわしい使い方・書き方に関し、数字や句読点、送り仮名、漢字使用の原則や専門用語への対応などを解説。建議2022などを踏まえ、公用文を広報文へと変換し、より良い文章づくりを行うためのポイントをまとめている。
行政職員にとって関わりの深い公用文だが、それを日々の業務にどう生かしたらよいのか、また住民向けの広報文として読みやすく、分かりやすい文章を作成するには公用文をどう扱えばよいのか迷う部分がある。本書は、そうした際の辞書や参考書として手助けとなる。
- 月刊誌「広報」2025年12月号掲載