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自治体広報トピックス

自治体広報トピックス

戦争や平和に関するスポット・資料をサイトやマップで紹介

東京都武蔵野市・三鷹市、杉並区、調布市

公開日 : 2026年7月21日

戦争や平和に関するまちのスポットを案内したり、当時の記憶や平和の尊さを語り継いだりしている取り組みを紹介します。

 

戦跡や平和スポットを巡るまち歩きをサイトで案内 (東京都武蔵野市・三鷹市)

まちを歩いて、戦争の記憶を伝える戦争遺跡や平和の大切さを刻んだモニュメントを訪ねてもらおうと、東京都武蔵野市と三鷹市は、共同事業として特設サイト「#平和まち歩き」を開設。「散策しながら、歴史に思いをはせたり、未来への願いを感じたり―そんな〝まち歩き〟を楽しんでみませんか」と促しています。

サイトでは、大正から昭和にかけての地域の歴史のほか、戦争の記憶を伝える戦争遺跡や平和の大切さを教えてくれる場所などを紹介。平和学習やまち歩きの参考にしてもらおうと、それらを訪れる複数の散策コースも案内しています。

 

サイトのメニューは、「戦争とまちの歴史」「散策コース」「戦争遺跡・平和スポット」など。

「戦争とまちの歴史」では、武蔵野市と三鷹市における戦前から終戦までの出来事や、まちの歩みなどを振り返っています。武蔵野市には航空機エンジンを生産する工場があり、三鷹市にも軍用機の研究・開発を行う研究所が置かれるなど、国内でも重要な軍事拠点となっていました。そのため、首都圏で初めて空襲を受けるなど多くの人が犠牲になりました。終戦後、軍需工場の跡地は公園となり、研究所の跡地も教育機関や企業の拠点として利用されています。それら戦跡や築かれた平和モニュメントは、戦争の記憶を伝え、現在の平和を築いてきた先人たちの努力を思い起こさせてくれます。

「戦争遺跡・平和スポット」では、戦跡・スポットを写真と解説、所在地が分かるマップで紹介しています。このうち、「グリーンパーク緑地」(武蔵野市)は、工場までの引き込み線軌道跡が緑道・遊歩道として整備されたもの。「中島飛行機武蔵製作所と空襲大型説明板」(武蔵野市)には、工場と空襲に関する説明板が設置されています。また、都立武蔵野の森公園(三鷹市)にあるドーム状の建造物は、空襲から戦闘機を守るために作られた防空壕のようなもので、掩体壕(えんたいごう)と呼ばれる軍事施設でした。また、軍用機の研究・開発を行う研究施設が置かれた国際基督教大学(三鷹市)の建物などが紹介されています。

「散策コース」では、それら両市に残る戦争遺跡を巡り、歴史に触れながら散策できる八つのコースを紹介しています。

 

 

 

戦争遺構や平和を象徴するスポットを散策マップに (東京都杉並区)

東京都杉並区が今年3月に配布・公開した「すぎなみ平和マップ」は、マップの表面に、戦争の惨禍を今に伝える戦争遺構や平和に関連した記念の像など23のスポットについて、写真と解説、場所を示したマップで紹介。裏面では、それらスポットを巡る三つのモデルコースを案内しています。マップでは、「戦後80年が経ち、戦争の悲惨さや平和の尊さについて、区内を巡って考えてみよう!」と呼び掛けています。

スポットでは、米軍の空襲に備えるための高射砲陣地の跡地、焼夷弾による爪痕が残った雨戸、旧陸軍弾薬庫、金属回収令で回収された代わりにお寺につるされたコンクリート製の釣鐘など、太平洋戦争の惨禍や当時の状況を伝える戦争遺構を紹介。そのほか、インド独立の父、マハトマ・ガンジー像(中央図書館)やインド独立運動の指導者、チャンドラ・ボースの墓など世界平和に関する場所や、近衛文麿旧宅(荻外荘)、与謝野晶子宅跡(与謝野公園)など、戦前から戦後にかけての著名人ゆかりのスポットも紹介されています。

モデルコースでは、区内の鉄道駅をスタート、ゴールとし、それら代表的なスポットを結ぶ散策ルートを紹介し、徒歩による距離と所要時間を示しています。マップは区サイトでPDFファイルをダウンロードすることができます。

 

 

 

デジタル技術を活用して戦争体験を後世に (東京都調布市)

東京都調布市による「Chofu Peace Library 調布市平和デジタルアーカイブ」は、戦後80年や、調布市国際交流平和都市宣言35周年という節目を迎え、市内に残る戦争に関する資料や戦争体験映像記録などをデジタルアーカイブ化し、戦争の記憶、平和の尊さを次世代へ継承することを目的に、今年3月に開設されました。

 

サイトでは、戦争体験者の映像記録を公開。戦争体験者が年々減少していく中で、体験を語り継ぎ、後世に継承していくことが重要であると考え、これまでの平和に関する取り組みに加え、デジタル技術を活用した映像記録のほか、平和に関する資料の保存、閲覧機会の充実を図ることなどを目的に、市独自のサイトとして展開しています。サイトにより、戦争の悲惨さや平和の大切さについて理解を深めてもらうとともに、市民一人一人が日常生活において平和について考え、行動するきっかけにしてもらいます。

 

サイトでは、市郷土博物館が所蔵する戦争に関する資料や、戦争体験談を掲載するほか、小中学生を戦跡地や被爆地へ派遣する平和派遣事業、小学生を対象とした「平和なまち」をテーマにした絵画コンテストなど、調布市のさまざまな平和関連事業について紹介しています。

トップページではそれらコンテンツを、「過去をたどる」「学ぶ」「行動する」「未来へつなぐ」の四つのカテゴリに分けて掲載。閲覧者の目的や興味に応じて閲覧できるよう構成しています。

調布市では市内の中学生を市民の代表「ピースメッセンジャー」として被爆地へ派遣し、学びの成果を広く市民へ還元する取り組みを行っています。これまでに任命されたピースメッセンジャーたちが、派遣された年度以降も継続的に活動ができるよう、「ちょうふピース部」を立ち上げ活動しています。今回のサイト制作では、若い世代など多くの人が興味を持ちやすい構成とするため、ちょうふピース部が協力しています。

 

サイトの主なメニューは、「平和のメッセージ」「調布市の取組」「生涯学習」「戦争体験記録(動画)」「戦争関連資料館」「戦争と平和の軌跡巡り」など。このうち、戦争体験記録(動画)では、市動画ライブラリー掲載の戦争体験映像記録を各人のエピソードごとに紹介しています。動画では、当時のピースメッセンジャーのインタビューに対し、戦争体験者が戦時中の様子や体験談などを語っています。

そのほかトップページでは、「調布っ子〝平和なまち〟絵画コンテスト」の受賞作品を紹介しています。

 

 

月刊誌「広報」2026年7月号掲載

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