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自治体広報トピックス

自治体広報トピックス

「男女平等参画の視点に基づく公的広報物ガイドライン」を策定

東京都

公開日 : 2026年8月20日

「誰もが自らの生き方を性別にとらわれず選択できる社会の実現」に向けて取り組んでいる東京都は、取り組み強化の一環として、都庁職員が広報物を制作する際に、広報物の目的や文脈に応じた表現を考える際の指針となる「男女平等参画の視点に基づく公的広報物ガイドライン」を策定し、都のサイトで公開しています。ガイドラインは、職員が広報物を制作する際に、目的や文脈に応じてより適切な表現を検討するための考え方やチェックポイントを示したもの。ガイドラインの活用により、職員一人一人が多様な視点を踏まえた情報発信を行うことで、「誰もが自分らしく活躍できる社会の実現」を目指しています。

 

東京都が実施した「男女平等参画に関する世論調査」(令和7年度)では、メディア(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌等)から、「男らしい」「女らしい」という情報発信を感じたことがある人が回答者の約5割を占めました。また、高校生を対象とした調査「性別による『無意識の思い込み』に関する実態調査」(令和5年度)でも、約4割の生徒が、インターネットやSNSから「男らしい」「女らしい」という情報発信を感じたことがあると回答しています。

 

こうした性別のイメージを固定化するような表現が、進路選択や職業選択をはじめとする将来の意思決定に対し、一定の影響を与えるとされていることから、都はこうした状況を踏まえ、「職員が広報物を制作する際に、固定的性別役割分担や性別に関する偏ったイメージを助長しないよう確認するための指針」としてガイドラインを策定しました。

 

文章や図版等の表現のほか制作過程での確認も

ガイドラインは、「イラスト・写真等の視覚表現について」「文章・用語等の言語表現について」「制作過程全体について」の3章構成。「人物の描写が性別によって固定化されていませんか?」「特定の性別を前提とした表現になっていませんか?」など具体的な注意点を指摘しながら、確認する際の考え方を、事例を交えて解説しています。

 

第1章「イラスト・写真等の視覚表現について」では、「広報物は意図せず一定のメッセージを伝えてしまう可能性があるため、一つのイラストだけでなく、広報物全体でどんな印象が伝わるかも確認しましょう。特に、表紙やウェブサイト等のサムネイル等、多くの人の目に触れる部分は、より丁寧なチェックが必要」と説明。「人物の描写が性別によって固定化されていないか」「人数や配置が特定の性別に偏っていないか」「性別によって役割を決めていないか」などの検討ポイントを挙げ、検討前と検討後の表現を比較できるようになっています。

 

第2章「文章・用語等の言語表現について」では、「目的や文脈に照らして、より適切な表現となっているかを確認」。「サラリーマン」や「女医」など特定の性別を前提とした表現や、「主人」「奥さん」など性別に関して上下関係や優劣、固定的性別役割分担を感じさせる表現について、具体的な表現例を挙げ、言い換え例を紹介しています。

 

第3章「制作過程全体について」では、「制作プロセスの各段階で性別や立場の異なる複数の人が関わり多様な視点から確認しているか」「『これまで問題がなかったから大丈夫』と考えていないか」などのチェックポイントを挙げています。

 

そのほか、各章で解説したポイントを随時チェックできる「男女平等参画の視点からのチェックポイント」、「男女の表現以外にも配慮すべき点は?」などの疑問に答える「よくある質問と回答」なども盛り込まれています。

ガイドラインは、東京都生活文化局・男女平等参画のページでPDFファイルが公開されています。同ページでは、ガイドライン策定に関わった有識者のコメントなども紹介されています。

 

 

月刊誌「広報」2026年8月号掲載

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