
自治体広報トピックス
VHSテープで保存の映像をデジタル化
愛知県大府市/月刊誌「広報」2025年3月掲載
公開日 : 2025年5月12日
磁気テープの劣化や再生機器の生産終了に伴い、再生できなくなることが危惧されているVHSテープについて、愛知県大府市は、昭和から平成にかけて市政を記録し、保存してきたVHSテープの映像をデジタル化し、2月から、図書館や市ユーチューブチャンネルで公開しています。
市では、1980(昭和55)年から2010(平成22)年までの市政の記録をVHSテープで保存。VHSテープの耐用年数は約20年といわれており、磁気テープの劣化や再生機器の生産終了に伴い、保存状態が悪いものは再生できなくなることが危惧されています。ユネスコもこの事態を「2025年問題」と警告しており、市では、それらVHSテープのデジタル化を昨年9月から進めてきました。
デジタル化したのは、1980年から2010年に制作し記録したVHSテープ334本で、内訳は広報番組253本、周年記念映像等23本、報道番組等記録58本。市では、映像の状態や著作権などに配慮した上で、デジタル化した映像を図書館で資料配架するほか、市公式ユーチューブチャンネルで公開しました。2月に公開されたのは市制10周年(1980年)の記念映像「明日へ羽ばたく」など20本。昭和から平成にかけての大府の様子を映像で振り返ることができます。
市では、過去に撮影した写真のデジタル化も進めており、1969(昭和44)年から2002(平成14)年に撮影・現像した437点の写真をデジタル化。このうち40点を2月から、写真のオープンデータサービス「大府市デジタルフォトブック」で公開しています。フォトブック内で「あの日の情景」と検索することで、懐かしの写真を閲覧・活用することができます。