自治体広報トピックス
8割以上が「対話型AI」を信頼 10代・20代はより信頼が厚い傾向に〜「対話型AIとの関係性に関する意識調査」
株式会社電通
公開日 : 2025年12月3日
対話型AIを週1回以上使用する全国12〜69歳の1000人を対象に「対話型AIの利用頻度」を聞いたところ、週1回以上、「対話型AI」を使用している人は平均で20.7%でしたが、20代では4割以上に及ぶことが、今年6月に実施された「対話型AIとの関係性に関する意識調査」で分かりました。
世代別で求めることや信頼度に違いや差が表れる
「対話型AIとの関係性に関する意識調査」は、「対話型AIの使用シーン」「会話頻度・感情共有の度合い」「信頼度」などを把握する目的で、全国の対話型AIを週1回以上使用する12〜69歳の1000人を対象に、インターネット調査により2025年6月に実施されました。
対話型AIの使用頻度について、週1回以上使用している人(「毎日」「週4〜6回」「週2〜3回」「週1回」の合計)は20.7%で、世代別では10代(41.9%)が最も多く、次いで20代28.7%、30代22.7%でした。
対話型AIと話す内容について多かったのは、「情報収集」64.4%、「勉強や仕事などで分からないことを教えてもらう」47.0%。これを世代別でみると、「情報収集」と回答した人は 60代(77.8%)、40代(71.8%)、50代(70.9%)で多く、10代では、「勉強や仕事などで分からないことを教えてもらう」「勉強に関する相談」が全体より10ポイント以上高く、「学校に関する相談」や「恋愛相談」「雑談・たわいもない話」も高いという結果でした。
また、対話型AIに求めていることについて、全体では、「自分が知らないことを教えてほしい」(46.6%)が最も多く、次いで「アイデアを出してほしい」42.8%、「相談にのってほしい」33.9%、「課題や宿題に関して答えてほしい」32.0%の順でした。世代別では、10代は「課題や宿題に関して答えてほしい」が全体と比べて10ポイント以上高かったほか、「相談にのってほしい」「話し相手になってほしい」「心の支えになってほしい」「おもしろさ(エンターテインメント)」「遊び相手になってほしい」「褒めてほしい」「癒やしてほしい」「自分の存在を認めてほしい」も全体と比べてそれぞれ5ポイント以上高く、実利以外の情緒的な価値を対話型AIに求めている傾向が明らかになりました。
対話型AIに対する感情共有の度合いについて、対話型AIに感情を共有できる人(「非常に共有できる」「共有できる」「やや共有できる」の合計)は64.9%で、世代別では、20代74.5%、10代72.6%と高い結果でした。対話型AIを信頼している人(「非常に信頼している」「信頼している」「やや信頼している」の合計)は全体で86.0%で、世代別では、「非常に信頼している」「信頼している」と回答した人は20代(56.0%)と10代(54.2%)でともに半数を超えており、他の世代よりも対話型AIへの信頼が厚い傾向にあることが分かりました。
調査結果を踏まえて報告書では、「対話型AI」に求めることについて、「自分が知らないことを教えてほしい」(46.6%)、「アイデアを出してほしい」(42.8%)といった〝道具〞のような役割を求めているのは全世代共通だが、若い世代ほど「対話型AI」を〝仲間〞として見る傾向もより強く、「癒やしてほしい」「自分の存在を認めてほしい」などの回答も全体と比べて多い傾向にあると分析しています。
月刊誌「広報」2025年11月号掲載