自治体広報トピックス
職場での着こなしを楽しむためのスタイルブックを作成
一宮市
公開日 : 2025年12月24日
愛知県一宮市は、職場での服装を自由化することで、生産性の向上や明るい職場づくりを目指したプロジェクトを進めています。その一環として、職場での着こなしを楽しむためのスタイルブックを作成しました。
「T・P・O」「清潔感」を基本に
「私たちのワークスタイル」と題するスタイルブックでは、一宮市における職場での服装戦略のねらいを紹介するほか、「T・P・O」と「清潔感」をキーワードに、季節ごとの服装選びや着こなしのポイントを解説。それらを着こなしたモデルとして、若手職員や中野正康市長の写真が掲載されています。ブックは市サイトでPDF ファイルが公開されています。
一宮市ではこれまで、制服の導入や「カジュアルフライデー」といった私服勤務制度の試行など、職員の服装に関する取り組みを段階的に行ってきました。近年、多様な働き方に対応する企業が増え、オフィスカジュアルの推奨も広がってきたことから、若手職員が中心となり、現在の職場にふさわしい服装のあり方を考える「iアイ―コーデプロジェクト」を立ち上げました。プロジェクトの提案を踏まえて作成されたのがスタイルブックで、周囲に不快感を抱かせないことを前提に服装の自由化を進めることで、生産性の向上や明るい職場づくり目指していきます。
スタイルブックでは、「市民に不快感を抱かせない服装であること」「日々の手入れにより清潔感があること」「T・P・O(時・場所・場合)を意識した服装であること」などの基本を押さえたうえで、季節に応じた八つのヒントを示し「自分らしいスタイル」を提案。それらを着こなした職員の写真を掲載するなどファッション雑誌のような構成になっています。
着こなしのヒントでは、「普段選ばない色を着てみる」(季節の移り変わりに合わせて着る色や柄を変えてみる)や、いつもの革靴をスニーカーに変えるなど「足元から軽やかに」、毎日服を選ぶのが面倒という人のためにあらかじめ着る服を決めておく「制服化してみる」のほか、重ね着で対応する、小物で色を取り入れる、スウェットやパーカーなど機能的で動きやすい服装を選ぶ、などのポイントを紹介しています。
月刊誌「広報」2025年12月号掲載